Tears from Hēliades October 07 2016

「海中に入った夕日の精が固まって海岸に打ち上げられたもの」と信じられてきたアンバー。日本では「琥珀」という呼び方で親しまれており、実は何千万年前も昔の樹木の樹脂が化石化したものです。
ギリシャ神話では、「ヘリアデスの涙」と言われています。太陽神ヘリオスの息子パエトンは太陽の馬車を暴走させたことで、父ヘリオスの怒りをかって死んでしまいます。パエトンの妹へリアデスが、悲しんで流した涙が川にこぼれ落ち、やがて輝くアンバーになったとされているからです。

強い愛情の泉から湧き出たヘリアデスの涙は、太陽の輝きのように目を焼くほど暑く、溢れ出た水玉は糸が切れた首飾りの玉のように散らばっていったのでしょうか。

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